2024年2月26日

概して現代の社会はどう動いているか?

この章の最後に、現代の社会について考えてみました。外的環境の変化だけに依存している訳ではありませんが、人々が将来に不安を抱いている状況が見えてきます。このため、次章では内的環境について考えていくことにしました。

『昔は普通の生活ができれば良いといわれていた時代もあったようだが、現在はより良い生活(ある意味での欲)や、将来への備えを追い求めることに主眼が注がれているように思われる。確かに便利なものが手の届くところに溢れているのも事実である。しかしそれ以上に、現代の人々がこれから良い時代が訪れそうな期待が持てず、将来にとても不安を抱いているように思われ、そのために貯えに焦点を当てているように見える。そしてそれゆえ、親が子どもを良い会社に入れようと働きかけ、子どもは良い大学、高校、中学、小学校に受かることに集中し、その過程で必要とされる暗記中心の学問が重視されているように思えてならない。また、その流れについていけないと、将来がより見えなくなってくるような焦りや不安が、どこかに存在しているようにも思う。』

『本来、様々なことをじっくり考え学ぶ時期である青年期に、これからの人生を考えるという、最も大切なことがどこかに置き去りにさせられているように思えてならない。こうした状況を鑑みるに、現代はどちらかというと外的環境だけでなく、心の中(内的環境)も不安定な時代に入ってしまっているように感じる。』

『次章では昨今の人々の内面の状況に焦点を当て、自らを含め現代の人々を冷静に捉えてみたい。このため、人類がこれまで残してきた、または現代に引き起こしている一つひとつの事象を取り上げて、人間の内面に与えている影響について検証していきたい。』

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