はじめに

2024年1月17日

それでは今日から、2023年8月15日に文芸社より出版された「大切な人を守るために」のはじめに から紹介を始めたい。

はじめに

『人は生を受けてからこの世を去るまで、何を求め、何が達成できたら幸せであると感じるのであろうか?人類が誕生して以来、脈々とその子孫を残し続けてきたことは実に素晴らしいことである。しかし、今の時代に生きる私たちは、その役割を全うしていると言えるのだろうか?そして自分の一生を悔いのないように生きているのだろうか?それは誰にとっても実感しにくいことではないかと思うのである。

人生は一度しかない。そして、「今」はもう二度と戻らない。しかし、営んできた歴史は残り、それが明日につながるのである。だからこそ今日を大切に生きていきたいし、明日を信じたいのである。

この本はこうした漠然とした思いの中で、何か大切なものを見つけていきたい、満足できる一生を送りたい、そしてこの地球に貢献したいという一人の人間の思いを言葉にしたものである。特に人生にとって最も大切な、愛するものを守りたいとの思いから、この本のタイトルを「大切な人を守るために」とした。言い方を換えれば、「大切な人を守るために自らはどう生きるべきか」とも言えるかもしれない。

人生について考えてみると、果たして私たちはどのように人生を歩んでいるのであろうか?私の経験からこれまでを振り返って考えてみると、まず、生まれてから小学生までは、保護者の庇護のもと、自らの歩むべき道を探そうと少しずつ試みていくのであろう。次に思春期には、自分の夢を抱くとともに、好きな相手を求めようと心が動くのではないかと思う。さらに社会人を目指し、自分のこれからの人生を描きながら格闘し、少しずつ自らの生き方を定めていくのではないかと思う。そしてその後は仕事に打ち込む人が多いのではないかと思う。さらに結婚すれば、その後は二人の時間を大切にしながら、もし子どもを授かれば、立派に独り立ちさせようとあくせくすることになると思う。そして仕事での成功、家族の幸せを願いつつ、努力するのではないかと思う。その後は、健康な老後を考えながら、残りの人生を生きていくことになるのだろう。こうした中でこの世を去る時に、自分のこれまでの人生はどうであったかと振り返るのかもしれない。ただ、多様性の現在は必ずしもこのような道のりではないかもしれないが、最後の振り返りは共通しているように思う。

こうした人生はすばらしい。しかし、そうした生き方で私たちはほんとうに満足して良いのであろうか?』

これまでの自らの人生を振り返りながら、こうした生き方で良かったのか自問しながら振り返ってみた。人生は人それぞれであると思うが、このような人生を送る人が良いとか悪いとかではなく一般的なように思えた。その中で最も気になったことが「そうした生き方で私たちはほんとうに満足して良いのであろうか?」である。

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