2024年5月6日

こうした急激な変化を、何故食い止められなかったか?(1)

人類が狩猟生活から農耕生活に移行し、産業革命により文化度を向上させてきたことに、間違えは無かったと思います。ただ、その過程で、人類は自らの利益のために自然環境を都合よく改変し、産業を発展させ、それらに付随する影響をあまり考えなかったように思います。それが第2章で記載したような様々な問題を引き起こしているのです。そうした中でもう一つの反省として、私たちがこの地球上で何故生き続けていられるかについてはあまり考えてこなかったということがあると思います。この視点が定着していたら、ここまで問題が深刻になることは無かったように私は思います。今からでもその視点に立って、私たちは何を優先するべきか考えたアクションを取る必要があると思います。

『人類は狩猟生活からより生活の安定化を求め、農耕生活を選択してきた。そして少しでも便利な生活を目指し、数多くの発明を生み出し、生活の文化度を向上させてきた。この大きな転機となったのが産業革命であることは周知の事実である。しかし、その文化度の向上の歴史、方向が、結果的に人類は自分たちが求める所に、どこまでも進歩できると過信を与えてしまったようにも思える。そして同時に、自らの置かれた立場、つまり生物を守り一緒に生きていくのだという基本的な立場をどこかに置き忘れ、自然環境を思うままに変貌させてきてしまったのではないだろうか?このような背景からこの流れは食い止められなかったのであろうと私は想像する。そこで、これらを改善するために、まず「今」、私たち人類は原点に立ち返る必要があるだろう。そして何故私たちがこの地球上で生き続けていられるのかを顧みて、これからどうすることで生物と共に一緒に生きていけるかについて、あらためて考えていく必要があるように思う。』

コメント

タイトルとURLをコピーしました