2024年4月14日

地球温暖化の防止はできるのか?(1)

平均気温の上昇に伴い、海洋にも熱が蓄えられてきています。この熱の蓄積は、台風の勢力増大や発生頻度の増加を見れば明らかですが、それ以外にも気候の変動や海洋生物の生活に悪影響を与えているのです。こうした変化の先に何があるのかは第4章でお示ししましたが、そのような事態を招かないようにするために、私たちは直ちに行動を変えていく必要があるのです。

『着実に温室効果ガスの濃度は上昇し、熱がじわりじわりと大気圏内に溜まってきている。短期間に区切って世界の平均気温の推移を見てみると、あまり変化は認められないかもしれないが、前述した通り急速に平均気温は上昇している。同時に海洋にも熱が着実に蓄えられてきている。もしここで何かが引き金となりこの熱が大気中に放出されるようなことがあると、手が付けられない事態を招くことになるかもしれない。そのようなことが起こらないにしても、熱がどこまで海洋に蓄えられるかについて予断は許されないし、またこの海洋での温度上昇が気候にも大きな影響を及ぼすことは既に周知の事実である。最近の勢力の強い台風による甚大な被害を見ても、そのリスクの大きさを実感する。

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