2024年3月10日

生活はどうあるべきか?昔と現在との違いを見てみたい(7)

コミュニケーションについて考えてみると、現在はメールやチャット、SNS、ブログなど、様々なツールが整い、便利になったものの、一方で人と人との大切なコミュニケーションや社交性を学ぶ機会が減り、ここに焦点を充てた対応が必要なように思います。一方で、こうした新たな技術開発には、使い方だけでなく使われ方や他への影響評価等の事前検討がとても大切であると思います。

『昔)誰かにいち早く連絡したければ、自宅の電話かコイン式またはカード式の公衆電話を使っていた。また郵便も頻繁に活用していた。少しずつ手書きからタイプライターまたはワープロに代わっていった時代であった。人に何かを伝えるには、基本的に会うことしかなかったが、これがとても大切なコミュニケーション手段であった。
現在)メールやチャット、SNS、ブログなど、様々なツールを用いていつでも相手とコンタクトすることができる。また共有ツールを用いることで、一度に多くの人とも対話することができる。とても便利になったことで、多大な恩恵を得ている。しかしその反面、相手と直接会って話をする機会はめっきり少なくなってしまった。さらにSNSを介した監視し合う現実や同調圧力もあり、息の詰まるような状況に苛まれ、対人関係が作りにくくなってしまったともいえる。とても大切な、人と人とのふれあいの原点は、会って心を通わせることなのに。このため、社交性を、社会に出る前にも社会に出てからも学ぶ機会がめっきり減ってしまったように思われる
。』

『人と人との大切なコミュニケーション、心のふれあいを結果的に度外視してしまったともいえるツールが、それぞれの使い方や活用すべき状況を十分評価・検証する前に、普及、横行してしまったのではないかと危惧する。大切なコミュニケーションの仕方をどう教え、どう学んでいくかを、あらためて考え直していく必要があるように思う。技術の進歩で生まれたツールは、そうした検討の上で用いられるととても意義深いものであると思われる。

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